リスクマネジメント

このたびの東日本大震災により被害を受けられました皆さまに、心からお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

大震災から約4カ月経ちました。
直接・間接的に事業に影響が及んでいる方々も多数いらっしゃいます。
そんな状況で不謹慎かもしれませんが、事業におけるリスクに対して、どう備えるのかという点を再確認して頂ければと思います。
「リスクマネジメント」とは、企業に起こりうるリスクを最小限に抑えるために行う経営管理手法です。
そもそもリスクの存在しない企業はありません。
盗難・情報漏洩などの人的なものから、地震・台風などの自然災害があります。
事件や事故は、必ず発生するという前提に立つことが、まずリスクマネジメントのスタートになります。

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リスク分類種類
製品リスク製品クレーム、リコール、異物混入
事故・自然 災害リスク交通事故、火災・爆発、津波、地震、台風、洪水、落雷
IT リスク情報漏洩、コンピュータ・サーバ ーの故障、不正アクセス、ウィルス
環境リスク土壌・水質・大気汚染
労務・人事リスク労働災害、セクハラ

まず起こりうるリスクを分類しました。
御社では何が当てはまるでしょうか。
得意先の倒産もありますね。
上記以外にも業界特有のリスクもあると思います。
考えうるリスクの洗い出しをしてみてください。

次に、リスクとどう向き合うのか検討します。
下記の 3点から分析してみてください。

  1. 発生可能性:発生の頻度や確立を見積ります。
  2. 発生時の損失:製品回収や機械の損傷などの直接的な損害額だけでなく、事業停止時の損害額なども見積るようにしてください。
  3. コスト:リスク回避のために要した費用です。

検討するうえで、頭を悩ますことは、工場や機械の増強・移転費用でしょう。
機械の買い替え時期であれば、新しい機械を導入して何年で回収できる見込みがあるのか検討しやすいです。
しかし、まだ使える工場設備が沿岸部にあるため、高台に移す費用は、消極的な投資とも考えられるからです。
しかし、リスク発生時にライバル会社が、安定的に商品・サービスを提供し続けられた結果、お客様がライバル社に移られる可能性もあります。

簡単に結論を導けるものではございませんが、この機会にぜひ御社のリスク分析をされては如何でしょうか。
自社でできない場合は、弊所が相談にのってくれる方もご紹介します。
お気軽に声をかけてくださいませ。